長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:2791 伊勢佐木町の劇場街(4) ほか
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号:2791 伊勢佐木町の劇場街(4)
[画像解説]
伊勢佐木町から賑町にかけては、明治10年代から芝居小屋や茶屋・料理屋が集中する繁華街として発展した。写真は明治32年(1899)の大火で焼失する以前の賑わいを写したもの。賑町(現伊勢佐木町3丁目)の賑座、もしくは両国座付近と思われる。
目録番号:4522 伊勢佐木町の劇場街(6) (同写真 掲載略)
■ 確認結果
目録番号:2791「伊勢佐木町の劇場街(4)」などは、米国セイラム・ピーボディー博物館所蔵「モースコレクション/民具編 モースの見た日本」小学館2005年刊50頁に掲載されている。
同解説は次のとおり。撮影年代は、「1890年頃」と整理されているが、「1882年にモース自身が収集したもの」と説明がある。
66 劇場街 ca.1890
横浜の弁天通りの劇場街。手前には、信州の善光寺から贈られたと思われる幟が見える。
1882年にモース自身が収集したもの。