津波戸山登山口  杵築市山香町向野

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津波戸山登山口  杵築市山香町向野

津波戸山(標高529.4m)登山口は、宇佐市と杵築市の市境近く、宇佐市から行くとJR日豊本線西屋敷駅の先。国道10号「向野小学校入口」交差点から左へ入った杵築市山香町向野の松尾地区に駐車場がある。
登山口に設置されている津波戸山説明板は、次のとおり。登山コース地図は、現地備え付け配布のものを掲げた。

登る予定もあったが、天気は思わしくない。体力が心配。山頂往復に4時間以上かかる時間も取れなかったので、登山口の紹介だけにとどめる。
2枚目写真の、奥の高い山が津波戸山。登山口付近の2つの石橋は、次を参照。
https://misakimichi.com/archives/2953

津波戸山(つわどさん)

津波戸山は、山香町大字向野(むくの)町松尾地区にあり、標高529.4m。集塊岩が浸食された奇岩絶峰が屹立し、県の自然公園に指定されている。現在地の向野字小屋敷(こやしき)から歩いて1200mこれから谷間を1200m程登れば、山上近くの水月寺(すいげつじ)奥の院と伝えられる観音堂に着く。途中両岸に苔むした巨岩がそびえる枯川の谷間に大きい弘法大師像が安置された霊場があり、両側の岩山には津波戸山弘法大師88カ所が安置されている。観音堂から80m程で山上に達し、左に100m程登ると素晴らしい眺めの津波戸山展望所に出る。下山は往路を逆に下る。

1.津波戸山水月寺跡
養老年間、仁聞(にんもん)菩薩が国東の六郷満山65カ所寺を開き、寺を本山中山末山とし、それぞれに本寺末寺を配したが、水月寺は本山本寺であり、この海蔵寺(かいぞうじ)境内跡地に在ったと六郷満山の霊場記にある。

2.水月寺奥の院と硯石水(けんせきすい)
奥の院の本尊は、十一面千眼観世音菩薩で現在海蔵寺の本堂に安置されている。(町指定有形文化財で旧暦正月10日に開帳される)
硯石水は奥の院といわれる観音堂近くの岩根からわいている清水のことで、これは、仁聞菩薩が写経した時水が無くなり筆軸で岸壁を突いたところ、そこから清水がわいたので硯石水という。今でもこの霊水で字を書くと上達すると言われる。

3.銅経筒(国指定重要文化財個人蔵)
平安時代後期永保三年(1038)の銘があり津波戸山で出土した。

4.津波戸山海蔵寺跡
享保2年立石藩木下侯の祈祷書として現在地に再興。昭和57年松尾の小屋敷に転住した。

5.津波戸山弘法大師88カ所
大正初年、津波戸山に土地所有の有志8人が諮って多額の喜捨を募り津波戸山山腹の奇岩絶壁の間に、弘法大師88カ所霊場を開創し大師像を安置してある。先祖が残した由緒深い霊場の廃滅を嘆き、山香町向野地区町づくり推進協議会が、町当局や議会のご理解とご協力のもと地区住民一致して、登山道参道の整備に取り組んだ。
平成7年11月吉日  山香町向野地区町づくり推進協議会

参 考    津波戸山 (山香町誌から)
津波戸山は大分県速見郡立石町大字向野にあつて、岩山聳え立ち、登り上半殆ど道なく、山谷巌壁の間を攀ぢて僅かに到るを得る。頂上に靈窟あり。其の前稍平坦の小地あるも面積僅かに二十坪内外に過ぎぬ。窟は東側の巌壁にあつて深さ凡そ三間幅二間ばかりありて風雨を凌ぐに便である。窟前に今観音堂がある…。