自然石によるアーチ式石橋「(第2)乙女橋」が完成  八郎岳山系の沢

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

自然石によるアーチ式石橋「(第2)乙女橋」が完成  八郎岳山系の沢

長崎市平山町の長崎市民農園奥の谷間に、「千々峠」(乙女峠)登山道入口がある。200mほど登ると八郎岳(標高590m)から流れる1つの沢を渡る。小滝の渕尻を飛び石で渡っているが、増水した時に渡りきれないことがある。
本年7月30日、ここに自然石によるアーチ式石橋の架橋実験をし、一応、完成させた。
その様子は次に。  https://misakimichi.com/archives/2862

この石橋は、来年夏まで持てば良いと様子見していた。1か月も経たないうちに、台風の大雨による増水で流されていると聞いた。小滝の渕尻から少し下の本流に架橋していたが、右側山手斜面からの水流も相当あったのだろう。
普段はまったく水量のない小さな流れが変わり、石橋の根元を直撃、跡形もなくなっていた。余計に作った丸太のベンチが流れ、石橋を崩したことも原因だろう。

せっかく集めた材料の石は、下流にほとんど見当たらない。また石集めからしないとならないが、再挑戦することとした。丸太は残していた。川の水が冷たくならないうちだ。
架橋場所を今度は変えた。右手岸側の岩面と水流に関係のない中央に傾いた大石の間に架けることとした。
橋の長さは短くなり、最も大事な支保工が省ける。基礎はしっかりしている。ちょうど最適な岩・石の傾斜や高さがある。休憩の水場で、渡っても先がない「モニュメント」として、見てもらう石橋で良いだろう。橋の下は、水はまったく流れない。

きのう10月13日、「(第2)乙女橋」は、丸太を抜くとガチッとかんで完成した。中央の傾いた大石先の本流へ伸ばすと、2連の立派な眼鏡橋となる立地の良いところ。次の課題で考えてみよう。木橋でも良い。
今度の石橋は、小さな橋で両側が岩面や大石のため、前より強固になっている。私が乗って渡ってみたが、大丈夫だった。中央の大石は、簡単に動かないだろう。
しかし、あくまで実験石橋。適当な大きさの材石が揃わず、重心のかけ方によって、すぐ落下することもある。危険防止のため、最後のプレートを取り付ける。