隠岐の島の巨樹・名木 島前(2) 中ノ島・知夫里島 島根県海士町ほか
中ノ島及び知夫里島の巨樹・名木。資料がなく見かけた木だけ。現地説明板は次のとおり。
写真 1〜 7 1 北野神社のツバキ・イチョウ・スギ (海士町知々井)
菱浦港から県道317号により右回りする。天川の名水を過ぎて一山越すと知々井である。県道左下に北野神社がすぐあり、大木が見える。
(現地説明板)
海士町の文化財 天然記念物 北野神社の椿・銀杏・杉
所在地 隠岐郡海士町大字知々井1618
所有者 北野神社
<椿>
希に見る野生の大椿で根元の周囲2m、直幹2.5m、枝は12m四方に広がり樹勢は良し。根元の片側は2m程の崖で、この椿は根上りのようになっており、曲がった太根は竜の如くである。以前は隠岐通例の方言で「ベーロ}の木と呼ばれていたとのことである。
<銀杏>
目通り4.8m、高さ約25m、雌木で勢いも良く見事な大銀杏である。
<杉>
樹種は島前在来の品種で右側のものは、目通り5.1m、左側のは過去に雷害を受けて幹はほとんど中空になっているが、目通り4.3mで共に高さ30m余あり、樹勢も良く見事な大杉である。
昭和59年 隠岐島前教育委員会指定
写真 8〜 11 2 松養寺のイチョウ (知夫村郡)
松養寺は、来居港近くの小高い山の頂上にあり、京都東寺真言宗、後醍醐天皇ゆかりの寺。来居港から郡へ向かい、参道の急階段を歩いて登るか、消防署出張所手前から左折し車道を上がると本堂に着く。車道は途中に島根県遺跡の松養寺古墓群がある。
イチョウは本堂の右側に立つ。地元で聞いて確認に行ったが、それほど大きくない。
写真 12〜 16 3 仁夫のタブノキ (知夫村仁夫)
仁夫集落は、来居港とは島の反対側となるので、郡から海岸回りの新しい車道で行く。仁夫の中心、村営アパート?前で右折し、町中の道へ入る。少し行くと右に路地があり、奥に「隠岐八十八箇所第23番霊場」の建物がある。右奥の林内にタブノキが立つ。
パンフレットは写真を載せているが、位置図がほとんど正しくない。正確な場所を記してほしい。道路も案内板がないから注意する。
(現地説明板)
知夫村指定天然記念物 タブノキ(クスノキ科)
高さ 約10m、 根廻り 4.4m、 樹齢 不明
これは、暖地に多く自生する植物で、イヌグスとも呼ばれ隠岐一円に生育するが、現在これの巨木は珍しい。本来常緑高木で果実は野鳥の食用となり、その材はクスノキに似て建築・家具・器具に用い、皮は粉末にして線香に混ぜる。老幹は環状雲紋をなし、一名タマグスとも呼ばれる。 知夫村教育委員会