長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:5067 鉄製外柵と宮廷
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号:5067 鉄製外柵と宮廷
■ 確認結果
目録番号:5067「鉄製外柵と宮廷」は、外国ではない。東京都港区元赤坂にある「旧東宮御所」(現在の「迎賓館赤坂離宮」。明治以降の建築物では、国宝第1号)である。
ポケットブックス | アンティーク絵葉書専門店 東京都商品一覧に「4454東京 東宮御所」をはじめ6点がある。次の他店の絵葉書も見る。
現在の写真は、ブログ「テニスとランとデジカメと」2010年6月の記事から。記事は次のとおり。
ベルサイユ宮殿を彷彿とさせる赤坂迎賓館
迎賓館は、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に、明治42年(1909)に東宮御所(後に赤坂離宮となる。)として建設されたもので、当時日本の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した日本における唯一のネオ・バロック様式の洋風建築物である。
戦後、わが国が国際社会へ復帰し、国際関係が緊密化してゆくなかで外国の賓客を迎えることが多くなったため、「旧赤坂離宮」を改修して迎賓館とすることになった。
なお、「東宮御所」の作品は「写真の中の明治・大正 ー国立国会図書館所蔵写真帳からー」にも、次のデータにより掲載されている。
掲載資料 東京府名勝図絵 刊行年 明45.5 請求記号 YDM24135
住所表記(明治期) 赤坂区元赤坂町 住所表記(現在) 港区元赤坂
江戸期(末期) 紀州徳川藩邸 現在(平成19年1月現在) 迎賓館