長崎外の古写真考 目録番号: 632 奈良の野仏 ほか

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号: 632 奈良の野仏 ほか

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号: 632 奈良の野仏  (2014年5月28日追記)
[画像解説]
詳細不明。高さ5m程度と思われる石仏の傍らに、着物姿で髷を結った人物が佇んでいる。

目録番号:2409 石仏(2)

■ 確認結果

目録番号: 632「奈良の野仏」と、目録番号:2409「石仏(2)」は、東京の「千住小塚原の延命地蔵尊」である。
石黒敬章氏編「明治・大正・昭和 東京写真大集成」新潮社2001年刊の414頁に掲載されている。同解説は次のとおり。

〔千住小塚原の延命地蔵尊〕 ⅠⅠⅠ23−38
小塚原(現荒川区南千住5丁目)には鈴ヶ森と並ぶ江戸の処刑場があった。日本橋本町にあった浅草刑場が次第に郊外に移され、小塚原へ落ち着いたのである。寛保元年(1741)に建てられた延命地蔵尊と、元禄11年(1698)に建立の南無妙法蓮華経とお題目の刻まれた石碑が痛々しく写っている。明治5年頃のキャビネ大。