長崎の古写真考 目録番号:4028 ドンの山から見た出島と長崎港(2) ほか

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:4028 ドンの山から見た出島と長崎港(2) ほか

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:4028 ドンの山から見た出島と長崎港(2)

目録番号:4863 ドンの山から見た出島と長崎港(3)
〔画像解説〕
東山手居留地の背後の山から、十人町、新地蔵、出島、長崎湾口を鳥瞰したもの。出島から築町に出島新橋が架設されているので、明治初期の写真。新地蔵、出島、その背後の築町、江戸町さらに大波止周辺の沿岸部が見える。

■ 確認結果

目録番号:4028「ドンの山から見た出島と長崎港(2)」と、次の目録番号:4863「ドンの山から見た出島と長崎港(3)」は同じ写真である。〔撮影者:スチルフリード(?)〕となっている。

HP「放送大学附属図書館所蔵古写真展 日本残像 —写真で見る幕末、明治—」にも掲載されており、同解説は次のとおり。撮影者は、スチルフリード? 内田九一? どちらだろうか。
前の記事で見た上野彦馬作品と出島の形が違い、ドンの山の山頂あたりから撮影されているのは間違いないようだ。ドンの山は、次を記事を参照。
https://misakimichi.com/archives/1512

長崎 東山手より出島を望む
画面中央が出島で、橋で築地町と結ばれている。ベアトが1865年6月と記載したほぼ同じ写真を一枚残しているが、建物が違っている。この写真はベアトより少し後になってから内田九一が撮影したものと思われる。明治初年の撮影。