長崎の古写真考 目録番号:なし 長崎港遠景

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長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:なし 長崎港遠景

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

目録番号:なし 長崎港遠景  〔撮影者:F.ベアト〕

■ 確認結果

横浜開港資料館編「F.ベアト写真集1−幕末日本の風景と人びと」明石書店2006年刊124頁に掲載されている「159.長崎港遠景」。長崎大学のデータベースには収録されていない。
写真集の解説も、長崎港の歴史だけふれ、撮影場所を説明していない。

この作品について先日、古写真考のある記事に、次のコメントによる質問を受けている。
ベアト写真集「159.長崎港遠景」で、手間側の陸地はどの辺りでしょうか? 2011/4/14(木) 午前 8:11 [ 恵夢 ]

遠くの山は、高いのが烽火山、低いのが武功山である。右端は風頭山の一部だろう。
それら山の稜線と、手前の三菱重工長崎造船所側の当時の岬を合せると、現在の岩瀬道町八軒家バス停の上部あたりから撮影した写真と思われる。
この岬に三菱重工本社ビルと迎賓館占勝閣場ができ、下の入り江に第二ドックができている。
最後の写真は、西立神町の「NTTドコモ西立神基地局」近くへ行って写したが、ここでは少し違うようである。