長崎外の古写真考 目録番号:3192 甲州街道沿いの吊橋

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:3192 甲州街道沿いの吊橋

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:3192 甲州街道沿いの吊橋
〔画像解説〕
写真中央奥に吊り橋が写る河川の光景を写した写真であるが橋の名称や撮影位置は現在のところ不明である。写真タイトル「甲州街道沿い」であるとすれば、このような光景は桂川沿い、しかも山梨県大月市以東であると考えられるが、山梨県内では該当地を指摘できず、あるいは相模国側の甲州街道沿いとも考えられる。

目録番号:3118 富士川に架かる吊橋釜口橋(2)
〔画像解説〕
芝川町長貫(ながぬき)と瀬戸島(せとじま)の間の富士川の難所釜口峡(かまぐちきょう)に架かる吊り橋を南から撮影したもの。ここは両岸が切り立った崖で川幅が最も狭く、江戸時代には富士川に架かる唯一の橋であった。板を並べ藤蔓で縛ったスノコのような橋で、背景には尾崎の集落と白鳥山(しらとりやま)が見える。

■ 確認結果

目録番号:3192「甲州街道沿いの吊橋」は、次の目録番号:3118「富士川に架かる吊橋釜口橋(2)」のとおり、富士川に架かる唯一の橋とあり、「釜口橋」ではないだろうか。
2枚目のまだ手前の川岸河原から撮影したと思われる。