長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号: 406 清盛塚 ほか
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号: 406 清盛塚
〔画像解説〕
平清盛が没したのは1181年。遺体は愛宕で荼毘に付され、清盛が大輪田泊(後の兵庫津)に築いた人工島である経が島に納められたという。正確な位置は不明だが、現在の兵庫区・築島寺は、同島造築の際に人柱となった従者を弔うものとされている。
目録番号:2806 兵庫和田寺
〔画像解説〕
和田岬 にある和田神社(神戸市兵庫区)の、明治初期から中期の景観。社殿は、寛文2(1662) 年に領主の尼崎藩主青山幸利 (よしとし) によって造営された。ことに海上鎮守の神として名高く、兵庫へ入港する船は必ず参詣して航海の安全を祈願したという。三菱造船所の建設のため、明治35 (1902) 年に少し北の現在地へ移転。
目録番号:5932 須磨の浦
■ 確認結果
目録番号: 406「清盛塚」、目録番号:2806「兵庫和田寺」、目録番号:5932「須磨の浦」は、なぜか「撮影地域:兵庫」として整理されている。「撮影地域:神戸」で良いのではないか。
目録番号:6648「播州高砂」(掲載略)は、撮影場所不明。
「撮影地域から探す」検索では、他の地域でも同じような例が見られ、入力基準が一定していない。タイトル・撮影者・キーワードも同じ。
「撮影者から探す」検索に載っていない撮影者が10作品ほどにある。目録番号:4937 から目録番号:5036 までは、撮影者が空白。「撮影者:撮影者未詳」と入力が必要。