長崎外の古写真考 目録番号: 544 蓮池(1) ほか

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号: 544 蓮池(1) ほか

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号: 544 蓮池(1)
〔画像解説〕
本コレクション中に江戸城外堀の蓮池を撮った写真がある(整理番号59-14)。本写真は遠景に東屋や石灯籠などが見え、明らかに庭園としての蓮池である。場所は不明。点在する蓮の花の赤の着彩が印象的である。

目録番号: 120 芝増上寺の弁天池(1)
〔画像解説〕
上野と芝、 寛永寺と増上寺は、 いずれも徳川家の菩提寺で、 弁天池は不忍池に、 中の島は弁天島とパラレルな関係にある。 蓮の花の咲く池の上にかかる石橋を渡り、 中の島の弁天様にお参りすることになっていた。

目録番号:4629 芝増上寺の弁天池(3)
〔画像解説〕
大きく育った蓮の葉が湖面を覆っている。奥には築山がありその頂には四阿屋らしき建物が見える。池の周囲には石灯籠や五重石塔が置かれている。しかし、この景観に合う場所は増上寺弁天池にはない。別の蓮池ではなかろうか。

■ 確認結果

目録番号: 544「蓮池(1)」、目録番号: 120「芝増上寺の弁天池(1)」、目録番号:4629「芝増上寺の弁天池(3)」は、同じ写真であるのに、画像解説が異なってきてる。関連作品としてまとめてほしい。
最後の目録番号:1740「芝増上寺の弁天池(2)」は、関連作品のため参考。

撮影場所は、芝増上寺を含んだ芝公園の弁天池(港区芝公園)が、やはり考えられる。
HP「東京の池めぐり Part2 (千代田区・中央区・港区編)」による説明は、次のとおり。現在の弁天池の写真は、HP「Walkerひで物見遊山記 芝公園散歩」から。

芝公園の弁天池 (港区芝公園)

芝公園の増上寺の裏手、まさに東京タワーを見上げる位置に宝珠院という浄土宗の小さなお寺があります。閻魔大王像が安置された閻魔堂があるほか、朱塗りの弁天堂もあり、ここの弁財天は港区七福神の一つに定められています。そして、そしてお寺に隣接して弁天池があります。さほど大きな池ではなく、東京タワーと増上寺の間にひっそりと水面を広げています。