坂本龍馬ゆかりの料亭「玉川亭」の写真 初確認される

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坂本龍馬ゆかりの料亭「玉川亭」の写真 初確認される

朝日新聞長崎地域版2010年11月27日付の記事。現在の長崎市八幡町、中島川の大井手橋近くにあった坂本龍馬らが倒幕議論したとされる料亭「玉川亭」の写真が初確認された。
写真は、英国の写真家F・ベアトが1864〜66年に撮影。横浜開港資料館に所蔵され、ベアトの写真集にも掲載されている。写真集を見た市職員が10月末頃、姫野教授に分析を依頼。現存するお堂が写っている位置などから、玉川亭と確認したと、読売新聞にはある。

現地を訪ねる。地図は上のとおり。桃渓橋の伊勢町側から中島川の下流を向き、大井手橋付近を写しているのは間違いないだろう。右手前のお堂は「出来大工町不動堂」として現存する。下流に「大井手橋」の昔のアーチ式石橋が、当時の姿どおり写っている。
写真左岸の料亭「玉川亭」跡は、現在「キリスト教友愛社会館 友愛八幡町保育園」となっている。このあたりは、中島川の本流と西山川が合流し、「二股」と呼ばれる所。「玉川亭」は川魚料理が有名で、多くの会談に利用されたようだ。

最後の古写真は、長崎大学データベース目録番号:5305「中島川と桃渓橋(2)」と目録番号:6050「二股と桃渓橋」。上野彦馬撮影。逆に大井手橋側から桃渓橋を写している。お堂と傾いた松が同じとわかるだろう。
長崎の古写真については、私も他の写真集などから、珍しい数点を確認している。次の記事ほか参照。
https://misakimichi.com/archives/2348
https://misakimichi.com/archives/2218