大野原の猪見岳直下にある「陸軍」境界石  東彼杵郡東彼杵町

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大野原の猪見岳直下にある「陸軍」境界石  東彼杵郡東彼杵町

大野原高原は、長崎とは思えない大草原が広がる。猪見岳(標高589.8m)は手軽に登れて、大野原高原を一望できる景色の良い山だが、陸上自衛隊大野原演習場内の南端にあり、演習中は立ち入り禁止となる。実弾演習の着弾観測地点として利用されている。
千綿手前から四つ池へ上がり、遠目郷の方へ右折して林道蕪線へ入る。高い鞍部のカーブミラーがある所が登山口。標識は何もないが、植林地から草原をまっすぐ登ると猪見岳山頂である。

「陸軍」境界石は、9月12日(日)猪見岳に登った時、山頂直下で3本見かけた。10月野焼きのため、現在、境界の防火帯が草刈りされており、そこに「陸軍」と刻んだ珍しい境界石があった。
写真のとおり矢印、番号も刻まれ、帝国陸軍時代の古い標石と思われる。演習場の全域を丹念に調べると、何本も残っているだろうが、見やすい所の見本として、ここのを掲げる。

陸上自衛隊大野原演習場の【前史】は、HPによると次のとおり。後ろの写真は、中尾郷にある「大野原演習場廠舎」とその先の県境付近道路から見た大野原演習場。

県下で最大の広さを誇る雄大な大野原高原は、東彼杵郡東彼杵町と一部は佐賀県嬉野町にまたがる大草原である。千綿川をはさみ南に標高589mの猪見岳、北に492mの琴平岳が相対している。
1909年に陸軍省が演習場として買収し、区域内の人々は現在の太ノ浦の集落などに移転した。1945年の終戦で大がかりな開拓団が入ったが、46年に米軍に接収されて、再び演習場として使われ55年に自衛隊に引き継がれた。