長崎外の古写真考 目録番号:4625 屋敷門前の断髪の男性

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:4625 屋敷門前の断髪の男性

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:4625 屋敷門前の断髪の男性

■ 確認結果

目録番号:4625「屋敷門前の断髪の男性」は、撮影地域:未詳とあるが、現在地と同じ東京都霞ヶ関にあり、旧外務省として接収された「福岡藩黒田家上屋敷」である。
平凡社「大日本全国名所一覧 イタリア公使秘蔵の明治写真帖」2004年11月 初版第二刷発行の122頁 武蔵国東京に、同じような写真が「旧外務省同玄関」として掲載されている。同解説は次のとおり。

① 表霞ヶ関旧外務省  外務省は明治3年(1870)12月11日、福岡藩黒田家上屋敷を接収して木挽町から霞ヶ関に移った。現在の外務省と同じ場所。

② 同玄関  これは①の写真に写る門を入った所からの撮影。1873年1月16日発行の『ファー・イースト』に、同じ時に撮影されたほぼ同じ写真が載っている。