長崎外の古写真考 目録番号:2428 峠より富士山を見る

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:2428 峠より富士山を見る

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:2428 峠より富士山を見る

■ 確認結果

目録番号:2428「峠より富士山を見る」は、撮影地域:未詳とあるが、「乙女峠」である。
平凡社「大日本全国名所一覧 イタリア公使秘蔵の明治写真帖」2004年11月 初版第二刷発行の225頁 相模之国に同じ写真が「ヲトメ峠」として掲載されている。同解説は次のとおり。

④ 乙女峠  仙石原から御殿場へ抜ける乙女峠の風景。明治45年(1912)長尾峠越えの特2号国道が開削されるまでは、唯一の道筋であり、富士を望む絶景地として知られていた。

ウィキペディア フリー百科事典による説明は次のとおり。

乙女峠(おとめ とうげ)

静岡県御殿場市と神奈川県箱根町の境に位置する箱根外輪山にある、峠の名称である。標高1,105m。古来、富士山の眺望に優れた景勝地として知られ、富士見三峠(ふじみ みつとうげ)の一つに数えられる(他の二つは、御坂峠と薩埵峠)。