長崎外の古写真考 目録番号:1483 寺(4)

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:1483 寺(4)

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:1483 寺(4)

目録番号:1462 成田山新勝寺(1)     関連作品 目録番号:1515 同(2) 
〔画像解説〕
成田不動の名で親しまれる真言宗智山派の大本山、成田山明王院神護新勝寺。門塀越しに見えるのは、安政5年(1858)に釈迦堂が造営されるまで本殿であった光明堂。元禄14年(1701)の建立。整理番号37-61と同一。

■ 確認結果

目録番号:1483「寺(4)」は、撮影地域:未詳となっているが、千葉県成田市の「成田山新勝寺」境内の「仁王門」を撮影している。
平凡社「大日本全国名所一覧 イタリア公使秘蔵の明治写真帖」2004年11月 初版第二刷発行の234頁 下総之国に、目録番号:1462「成田山新勝寺(1)」及び目録番号:1483「寺(4)」と同じような写真が掲載されている。同解説は次のとおり。

④ 成田新勝寺  成田市成田にある真言宗智山派大本山。山号の成田山で知られ、成田不動と通称される。
⑤ 不動山門   中央右手の門は現在の仁王門(国指定の重要文化財)。その右手に水行場が見え、その前に堂庭が広がる様子は現在と大きく変わっていない。

現在の「仁王門」写真は、大本山成田山HPから。同説明は次のとおり。

仁王門(国指定重要文化財)
天保2年(1831)再建。左右に密迹(みっしゃく)金剛、那羅延(ならえん)金剛の2尊、裏仏には広目天、多聞天の2天が奉安されており、大提灯(800kg)は、寺門の守護の役目をはたしております。隣接する仁王池は、放生池として「不殺生」を教えています。