長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:1239 谷川(2) ほか
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号:1239 谷川(2)
〔画像解説〕
大きな岩が点在し、それらに当たり砕けながら流れる水の様子が捉えられている。露光時間が長いので砕ける水を瞬間的に写すことは出来ないが、流れの速さは感じ取れる。遠景の橋を人が1人渡っている。
目録番号:4620 橋の架かる渓谷
目録番号:2013 保津峡と京都鉄道保津川鉄橋
〔画像解説〕
保津川下りの船内から上流の京都鉄道保津川鉄橋を望む。保津峡は嵐峡とも呼ばれ、亀岡保津橋附近から嵐山渡月橋附近までの保津川約13kmの峡谷である。急流奇岩が連続する景勝地で、愛宕山・老坂間の標高約400mの山地をV字形に刻んだ深い峡谷に、清滝川などの支流が合流している。写真は京都鉄道嵯峨・園部間が開通した1899年8月以後の撮影。
■ 確認結果
目録番号:1239「谷川(2)」は、次の記事を参照。目録番号:1690「保津川(8)」の山と似ている。京都の「保津川」ではないだろうかとしていた。
https://misakimichi.com/archives/2274
この谷川の同じ橋を、近景で写した作品が別にあった。目録番号:4620「橋の架かる渓谷」。
この2作品の橋が保津川かどうかわからないが、目録番号:2013「保津峡と京都鉄道保津川鉄橋」と光景は似ている。