長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:1352 寺の境内(2) ほか
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号:1352 寺の境内(2)
〔画像解説〕
相当大きな寺院の中門前である。場所は未詳だが、一斉に中門に向かっている人々の姿が生き生きと捉えられており、祝祭的雰囲気を感じる。
目録番号:3339 寺の山門
■ 確認結果
目録番号:1352「寺の境内(2)」は、見慣れた光景だろう。奈良の「東大寺中門」である。奥にみえるのが「大仏殿」。
現在の写真は、Lavender House 奈良の旅から。
目録番号:3339「寺の山門」も、山門の大きさと造りから、「東大寺中門」と思われる。僧侶と親子連れが通りかかっている。先の作品の少し手前からか、中門をくぐって大仏殿の方から中門を撮影すると、「大仏殿」の屋根は写らないだろう。