長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:3097 西本願寺(5) ほか
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号:3097 西本願寺(5)
〔画像解説〕
知恩院経蔵を御影(ごえい)堂南側より石燈籠をはさみ東に望む。経蔵は元和5年(1615)の創建で、本瓦葺で二層の宝形造である。裳階部分には壁・扉・窓がなく吹放しで、柱が立ち並んで周りを取り巻く「周柱式」が用いられている。背後には華頂山が迫る。左方から御影(ごえい)堂の屋根が姿を見せる。
目録番号:1998 寺の広場
〔画像解説〕
知恩院境内を霊塔南東側より北東に望む。石畳の参道が前方より一直線に延び、左方の本堂の御影(ごえい)堂、右方の経蔵へと続く。背後に華頂山をいただく。御影堂前には洋服にステッキを持った男性の姿、経蔵前には2対の石灯籠が見える。御影堂は寛永16年(1639)の創建で、入母屋、本瓦葺の大堂である。
目録番号:1329 知恩院
■ 確認結果
目録番号:3097「西本願寺(5)」は、画像解説では「知恩院」としながら、タイトルが「西本願寺」となっている。
目録番号:1998「寺の広場」は、タイトルを他の作品にあわせ「知恩院( )」としてよいのではないか。
目録番号:1329「知恩院」も同じ。