長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:3046 寺(6) ほか
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号:3046 寺(6)
目録番号:3062 寺(8)
目録番号:4382 黒谷金戒光明寺の石段(1) 関連作品 目録番号:4919(2),4953(3)
〔画像解説〕
黒谷金戒光明寺の石段を蓮池院(熊谷堂)北側の参道より東に望む。石段両側の斜面には数多くの墓石が建ち並び、親子連れが石段を登っていく。石段上には樹林でさえぎられた文珠塔がそびえる。石段中腹左に見える阿弥陀如来座像は移築され現存しない。 文珠塔は三重の塔で、寛永11年(1634)に徳川秀忠の菩提を弔うために建立された。
■ 確認結果
目録番号:3046「寺(6)」と目録番号:3062「寺(8)」は、次の目録番号:4382 「黒谷金戒光明寺の石段(1)」の画像解説にあるとおり、京都市左京区黒谷町にある浄土宗の寺「金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)」である。
「金戒光明寺」は、知恩院とならぶ格式を誇る浄土宗の大本山の1つ。承安6年(1175)法然が比叡山より下りてこの地に庵を建てたのが寺の起こりと伝えられる。新選組発祥の寺で本陣も置かれた。