長崎の古写真考 目録番号:1965 山腹から望む港町

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長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:1965 山腹から望む港町

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

目録番号:1965 山腹から望む港町
〔画像解説〕
整理番号46番台の写真は、中国と日本を撮影した個人アルバムの写真である。この時代の多くの写真が、1枚物やそれをアルバムにして販売されたのに対して、個人アルバムは貴重である。全て、鮮やかな彩色がされている。場所未詳。

■ 確認結果

この作品も「撮影地域:神戸」とし、「鮮やかな彩色がされている。場所未詳」と画像解説しているが、個人アルバムからの写真。整理番号46番台の番号の続きから、長崎の「茂木街道」明治新道の途中において撮影したと考えられる。
撮影場所は田上峠の手前、小島を上がった旧街道の道と合流する現在のバス停「弥生ヶ丘」あたりの所となる。実際、現地で確認しないと正確なことは言えないが、こう考えると一連のアルバムのつじつまが合う。

中央から右横に伸びる白い線が、愛宕付近の明治新道。右上の白い大きな建物は洋館のように見え、ここが現在の「長崎スポーツセンター」の所であろう。右上からの山の稜線の奥にかぶるのは立山の尾根、中央奥の山が「岩屋山」、左が「稲佐山」の立岩尾根となろう。
この小さな写真でははっきりしないが、長崎港の奥が中央に写り、現在の長崎駅前、大黒町あたりの密集した町並みが広がっていると思われる。

現在の写真は撮り置きがない。とりあえず近くの唐八景展望台からの風景と、小島の正覚寺山門前にある「茂木街道変遷図」を載せる。
2月12日に現地を再確認した。写した写真を最後に追加する。