三和町 今昔  (5) 川原木場海岸の蛇紋石

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三和町 今昔  (5) 川原木場海岸の蛇紋石

旧三和町文化協会写真クラブ編「三和町 今昔」(Part1)平成元年11月刊写真集の掲載古写真について、5点を抽出する。
これは、タイトル・撮影場所・説明など内容に疑問を持った古写真というわけではない。話題性がある古写真の、現地確認などの結果を報告する。

54頁  〔写真説明〕   蛇 紋 石
川原海岸の蛇紋石はだれでもしっている。しかしこの石がどうして川原海岸にだけあるのかそれを説明する人はいない。この写真は川原木場の海岸で町境から150mほど野母崎町に入った所です。3階建のビルほどもある大きな岩、山肌から海の底の岩までがみんな蛇紋岩である。ここの石が川原海岸に流れたかどうかは別にして、蛇紋岩のもとはここにはある。

■確認結果

この大石の写真は、「三和町 今昔」(Part1)平成元年11月刊でなく、「三和町 今昔」(Part2)平成2年11月刊の写真集54頁に掲載がある。珍しい自然の造物。
旧野母崎町との町境というと、県道34号線の川原木場公民館前バス停から少し先に「堺橋」がある。川は熊ノ岳から流れる「熊川」。橋名のとおり川が境界で海岸へ下るが、車は川沿いや集落内の道からは行けない。

川原木場バス停に戻り、海星グランドの方の道を300mほど行くと、カーブミラーの所へ海岸へ下る急な車道がある。海岸へ降りて車を置き、海沿いの防波堤の道を終点まで歩くと、熊川がここに流れ落ち、古写真の蛇紋岩の大石が先に見える。
この辺りは一面、蛇紋岩の大断崖となっており、樺島や天草が半島のように見える絶景の海岸。ずいぶん先まで行った。写真をじっくり見てもらう。

蛇紋岩は、岩石の緑黒色の脂感が蛇の色を思わせるところからつけられた岩石名。全国に連続的に点在し、岩石は極めて珍しいというわけではないが、海岸付近の露出は少なく、しかも蛇紋岩だけで構成された礫浜は、日本でも外にほとんどなく、美しい。(三和町郷土誌)