三和町 今昔  (1) やなん尻の石倉

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三和町 今昔  (1) やなん尻の石倉

旧三和町文化協会写真クラブ編「三和町 今昔」(Part1)平成元年11月刊写真集の掲載古写真について、5点を抽出する。
これは、タイトル・撮影場所・説明など内容に疑問を持った古写真というわけではない。話題性がある古写真の、現地確認などの結果を報告する。

10頁  〔写真説明〕   やなん尻の石倉
宮崎の海水浴場から先を、やなん尻(しり)という。そこには大池の出口があり、石で作った家(地元では石倉という)があり、海岸は磯場として最も人気があった。
今は防波堤ができ魚釣りの名所になっている。石倉は現在も一棟残っている。
上 段:石 倉    下 段:昭和30年ころの石倉とやなん尻海岸

■確認結果

長崎の漁村の海岸に昔、よくあった石倉。川原(宮崎)海水浴場の南側となる「やなん尻」という磯場に、写真集発行の平成元年頃、1棟が残っていることを写している。
「やなん尻」とは、川原大池出口の橋を渡った先。上段の残った石倉は、下段の昭和30年頃の写真と比べると、建物の向きは違うが、橋を渡ってすぐの角の敷地一帯のようである。背景の山並みを対照。

平成21年の現在、この場所へ行っても今は何もない。石倉ほか屋敷は全部解かれ、野菜畑となっている。石倉の残ったような石の数個を、かろうじて道路との角石に見るくらいである。
野菜畑のまだ奥にも広い平らな別の畑地があり、真ん中に1棟の倉庫があるが、蔦が這ったトタン小屋であった。大池出口の橋は、近代的な排水門を兼ねた橋に変っている。