横向き? 矢の平地蔵堂の横向き地蔵  長崎市矢の平2丁目

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横向き? 矢の平地蔵堂の横向き地蔵  長崎市矢の平2丁目

伊良林小学校の裏通りから矢の平2丁目の車道大カーブに出ると、蛍茶屋側下手に長崎四国第25番霊場の「矢の平地蔵堂」がある。「横向き地蔵堂」と呼ばれ、堂の中に顔を横に向けた金色の地蔵が祀られている。
岩永弘氏著「歴史散歩 長崎東南の史跡」2006春刊の43頁による説明は以下のとおり。現地説明板よりこちらの話の方が面白い。

地蔵堂奥の石の祠は古いのに、金色の地蔵が新しく過ぎる。気になるのは、古い地蔵が現存しているなら、並べて見せるなり新調のいきさつを説明をしてもらわないと、いかにも作りものように感じる。
堂に置かれている矢の平地蔵堂保存会資料によると、「地蔵堂は寛政3年(1791)に置かれたと伝えられている。…後年、矢の平の人たちは、この地蔵を各家庭に招いて供養することになった。供養日は、旧暦の9月24日、松茸が安く出回る季節であったそうである。それ故「季節迎えの地蔵さま」とも言われた。…」とある。

(9)長崎四国第25番霊場〔迎地蔵・横向き地蔵〕
本 尊:延命楫取地蔵菩薩 此の地蔵は寛永?年間(1848−54)に置かれたと言われます。15度顔をそむけた地蔵にはどんな気持ちが込められているのでしょう。
昔 話:昔、此の道筋は長崎街道の裏通りとして畑や山林をぬって寺町方面へ通じていた。ある日、追はぎが長崎から帰る商人を襲い、地蔵さんの前で盗品を検分しょうとしたが、気が引けて地蔵に「あっちを向いとれ」と言った所、大慈大悲の地蔵さんは言うとおりに横を向かれた。追はぎは検分後、其のまま去ってしまった。
時は過ぎ二人の商人が地蔵さんの前を通りかかった。一人は昔の追はぎで何故か今は一角の商人になっていた。そして今でも横を見ている地蔵を見てはたと昔の事を思いだし、連れの商人に昔の事を喋ってしまった。所が連れの商人は殺された商人の弟であったので堪らない。直ちに役所へ突き出されてしまった。
(此の話に似た言い伝えは県外長崎街道途中にあり、「言うなの地蔵」として西日本には諸所あるそうです)