「ふるさと」の古写真考 P.66 鍋冠山付近より市街中心部(昭和35年頃)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

「ふるさと長崎市」の古写真考 P.66 鍋冠山付近より市街中心部(昭和35年頃)

長崎市制施行120周年記念写真集「ふるさと長崎市」(長野県松本市(株)郷土出版社2008年12月刊)に収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。
確認が済んだものをその都度、最新の写真の状況を添えて報告したい。気の向くままの調査のため、掲載順は不同である。

懐かしき風景・街並み  P.66 鍋冠山付近より市街中心部(昭和35年頃)
〔写真説明〕
写真中央左の近代的な建物は昭和28年新築された長崎県庁。その左上の尖塔は中町教会。写真中央奥には同34年に建てられた真新しい長崎市役所が見える。まだ別館がないことから昭和35年頃の撮影と思われる。大きい建物はほとんど公共施設か学校で、写真中央煉瓦造りの活水学院が異彩を放っている。右手には海星高校。その上には佐古小学校の旧校舎が見られる。この頃まで斜面は住宅より段々畑が多く、よく耕されているのがわかる。(提供:長崎市)

■ 確認結果

この写真は、鍋冠山(標高192.2m)の山頂から撮影されている。山頂展望台から北東方向は木立が伸び、右手の海星高校からを確認できないが、望めた部分だけで判断しても、鍋冠山の山頂から撮影された写真に間違いない。
したがって、タイトルを「鍋冠山から見た市街中心部」と変更してよいのではないか。