茂木の散策 (1) 宮摺の風景・史跡  長崎市宮摺町

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茂木の散策 (1) 宮摺の風景・史跡  長崎市宮摺町

長崎市の茂木地区は、「長崎の奥座敷」ともいわれ、海上交通の要所だった茂木の港を中心に、南北に自然豊かな町が広がる。いずれも天草灘に面し、豊富な漁獲と茂木びわの大産地となっている。
茂木の散策(1)は、まず宮摺町から南下することとし、宮摺の風景・史跡。

宮摺トンネル、野母半島県立公園宮摺海水浴場、竈神社の大クス(長崎市指定天然記念物)、宮摺林道建設記念碑(竈神社前)、四国茂木八十八ヶ所48番札所、宮摺山ン神の社叢(長崎市指定天然記念物)、斜面一帯のびわ畑、宮摺沖を出漁中の船、宮摺海水浴場の遠景、宮摺導水トンネルの取水口、烏帽子岩から雲仙・天草・宮摺を望む

竈神社の大クスの現地説明板、宮摺山ン神の社叢のHP「長崎市の文化財」による説明は次のとおり。
市指定天然記念物  竈神社の大クス

指定年月日 昭和48年7月27日  所在地 長崎市宮摺町竈神社境内  所有者 竈神社
日本の樹木のうち、樹齢と樹高ではスギに勝るものはないが、幹囲りと枝張りではクスノキに勝るものはない。
この大クスは、神社創建の寛永3年(1626)当時からあったと伝えられている。樹高およそ25m、地上50cmの幹囲10.50mで、本県屈指のクスの巨樹である。枝張りも雄大で、地上すぐに2本の大支幹を広げ、これが更に4本の幹に分かれる。これらの幹から出た大小の枝は、東西に40m、南北に37mの大樹冠をつくっている。
長崎市教育委員会(平成16年12月設置)

宮摺山ン神の社叢  市指定天然記念物

指定年月日:昭和51年5月10日 所在地:長崎市宮摺町736番地 所有者:宮摺町自治会
山ン神とは文字通り山を守り、山をつかさどる神で、祭神は大山祗神である。幅12m、延長40mほどの小さい社叢に、スダジイ・ヤマモモ・タブノキ・モッコクの大木を中心に、ハマビワ・サザンカ・ツバキ・シロダモ・ヤマビワなど30種をこえる自然林が茂っている。
このうち、モッコクは、胸高幹囲1.43m、1.2m、1.00mと、この種として珍しい大木で貴重である。モッコクは、暖地の海岸に近い山地に生えるツバキ科の常緑高木で、その端正な樹形から庭木の王者と称せられる。土地の人たちは、社叢の樹木の一つ一つに神霊が宿るとして、大切にしてきたものという。