川原本村海浜の蛇紋岩れき浜

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川原本村海浜の蛇紋岩れき浜

三和町「三和町郷土誌」昭和61年刊、地質の項13〜15頁「三 蛇紋岩」から

蛇紋岩は超塩基性岩に属するかんらん岩が蛇紋石化してできたものである。脂肪光沢をもった濃緑色の岩石で、三和町では栄上を中心に為石、蚊焼、為石から野母崎町二ノ岳付近へと三和町の中心部一帯に広く分布し、野母崎町井上付近まで広がっている。…
風化の進みはじめた蛇紋岩は水を含むと崩れやすいものであるが、岩石そのものは緑黒色で重厚な感じのする岩石である。磨けば非常に美しく、記念碑などに好んで用いられる。

蛇紋岩地帯の東方にあたる川原本村海浜と宮崎海浜(川原海水浴場)には、蛇紋岩だけからできた「れき浜」が、数百メートル続き、蛇紋岩のみごとな円れき浜をつくっている。特に川原本村の海浜のれきは拳大の円れきがそろっており、自然な状態が良く保存されている。県下でもこれに類するものはない。三和町町民が有する天与の美しい財産のひとつと言って良い。