野母崎の散策 (10) 脇岬の観音寺  長崎市脇岬町

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野母崎の散策 (10) 脇岬の観音寺  長崎市脇岬町

長崎市の野母崎地区は、長崎半島の先端部。九州本土最西南端にあたる。周囲を海に囲まれ、海岸の景観に優れる。野母崎町は平成17年1月4日、長崎市に編入された。
野母崎の散策(10)は、”みさきの観音”と呼ばれる脇岬の観音寺。脇岬は続く。

円通山観音禅寺(曹洞宗)の参道口、入口の石門と鐘楼、仁王像、中門の山門、梵鐘、宝篋印塔、天明4年(1784)今魚町寄進「道塚五拾本」(道塚⑩)、国指定重要文化財などの説明板、同説明板の拡大、木造千手観音立像、天井絵、奥の石門、地蔵塔、本堂と甍

長崎さるくマップブック「野母崎界隈」80〜81頁による説明は次のとおり。

写真  1〜     円通山観音禅寺
観音禅寺は、約1300前の平安末期に、行基(ぎようき)菩薩という有名な僧侶によって和銅2年(702)創建されたといわれる真言宗の寺院跡に建立された寺で、現在の建物は江戸時代に再建されたものです。
観音堂のご本尊は国指定重要文化財の平安時代末期に造立された十一面千手観音立像で、昔から長崎からの参詣者が多く、唐人屋敷跡近くの十人町から続く御崎道(みさきみち)という道に沿って観音様詣りをしていました。今も当時の御崎道に”みさきみち”と標された石碑が残っています。
8月17日に御開帳となる千手観音立像。江戸時代、この寺に長崎の人々が参拝していた証拠に、境内には長崎の町人が寄贈した灯籠や本堂の太鼓、鐘などが残っています。また、観音堂の150枚の天井絵は長崎の絵師、石崎融思や川原慶賀によって描かれました。(県指定有形文化財)