ド・ロ神父 大平作業所跡  長崎市西出津町

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

ド・ロ神父 大平作業所跡  長崎市西出津町

国道202号線から出津教会の上の車道を新屋敷の方へ向い上がる。高い山が変岳でその北尾根の鞍部近くに「ド・ロ神父 大平作業所跡」がある。現地説明板は次のとおり。作業所跡の上手高台、周辺全体を見渡せるところに、説明板は立っている。
ド・ロ神父が馬を繋いだと言われている留金具は写し忘れた。

市指定史跡 ド・ロ神父 大平作業所跡

指定年月日  平成17年1月4日  所在地  長崎市西出津町内平1195番地26
所有者  お告げのマリア修道会
明治12年(1879)外海地区の主任司祭として赴任したド・ロ神父は、地域住民の生活向上のため、出津の変岳(俗称大平)の裏に原野ニ町歩を買い求め、明治17年(1884)から同34年(1901)まで17年間をかけて耕作地を開墾した。この作業所跡も開墾事業に伴って設置されたもので、同34年頃の建築と思われる。
建物は、高さ約4mに及ぶド・ロ壁を用いた石造を主体とし、正面の一部が煉瓦造の堅牢な平屋建築で、桁行約18.5m、梁間約8.9mの4つの部屋を有する主屋に桁行約2.9m、梁間5.5mの下屋を付けた平面を持ち、桟瓦葺の屋根が架っていたと思われる。アーチ状の煉瓦積窓やド・ロ神父が馬を繋いだと言われている留金具が現存している。
大平作業所跡は、周辺に広がる耕作地とともに、ド・ロ神父が実践した農業振興活動を今に伝える遺構として価値が高い。
長崎市教育委員会 (平成18年3月設置)