興 福 寺 (1) 長崎市寺町
興福寺は、長崎市寺町通りの北の方にある。日本最古の黄檗宗の寺院。山号は東明山。 寛永元年(1624)、中国僧の真円により創建された。
崇福寺・福済寺とともに長崎三福寺の1つに数えられる。黄檗宗の開祖隠元禅師ゆかりの寺院。本堂の大雄宝殿は国指定重要文化財である。
同寺パンフレットによる説明は次のとおり。拝観料300円。
国指定重要文化財 東明山 興 福 寺
興福寺は、国内最初の黄檗禅宗(おうばくぜんしゅう)の唐寺でその由来は古く、中国・明の商人が長崎と行き来を始めた頃に渡来した中国人が、1620年ごろ航海安全を祈願してこの地に小庵を造ったことに始まります。
この時代は、幕府のキリスト教禁令が厳しく、長崎在住の中国人にもキリシタンの疑いがかかったため、仏教徒であることを証明するためにも、崇福寺、福済寺、聖福寺など、つぎつぎと唐寺を建てられたといわれています。
日本最古の石橋の眼鏡橋を架設した第二代黙子如定、南画の祖と称される第三代の逸然、さらには明の高僧隠元隆琦禅師が住職として興福寺に滞在されたころには、大きな堂宇が建ち並び、全国から僧や善男善女が参集して禅の一大センターとなりました。
大雄宝殿(本堂) 国重要文化財
寛永9年(1632)第二代黙子如定禅師が建立。元禄2年再建、さらに明治16年再建し現在に至る。中国工匠による純粋の中国建築で、氷裂式組子の丸窓、アーチ型の黄檗天井など珍しい。
瑠璃燈(本堂内)市有形文化財・媽祖堂(まそ・ぼさどう)県有形文化財・鐘鼓堂 県有形文化財・三江会所門(さんこうかいしょもん)県有形文化財・山門 県有形文化財・旧唐人屋敷門(長崎市所有)国重要文化財・中島聖堂遺構大学門(長崎市所有)県重要文化財・魚板(けつ魚)