(5)矢上神社の社叢林 長崎市矢上町
国道34号線を行って、長崎市東長崎支所の角から左折する。正面奥に見えるのが、旧長崎街道の矢上宿「矢上神社」である。
貴重木「ケンポナシ」の木は、神社の話ではもう1本になっていた。神社入口の鳥居をくぐって、すぐ右脇に説明板とともにある。平間町新田頭の雌雄木は後掲。
本殿前には、長崎大水害で流され再建した滝の観音「羅漢橋」「普済橋」の石橋模型が置かれている。本殿右には美しいイチイガシが数本見られた。裏手の高台にもクスノキの大木がある。
2001年7月開催「第15回 ながさき巨樹・巨木を見る集い(東長崎地域)」調査結果一覧による説明は次のとおり。
(5)矢上神社の社叢林 所在地:長崎市矢上町322
クスノキ(クスノキ科) 幹周り 4.59m 樹 高 29.0m
ムクロジ(ムクロジ科) 幹周り 3.15m 樹 高 24.0m
クロガネモチ(モチノキ科) 幹周り 3.02m 樹 高 16.0m
ケンポナシ(クロウメモドキ科) 幹周り 1.38m 樹 高 16.0m
ケンポナシ(クロウメモドキ科) 幹周り 0.97m 樹 高 9.0m
長崎市内では、最古の歴史を持った神社で鎌倉時代の弘安の役の1281年(弘安4)元軍が北松鷹島に上陸した元寇の時代に建立され、その後1575年(天正3)に現在地に移ったという。
そのため社叢林も素晴らしく立派で昔ながらの自然林が良く保存されている。最近では極めて珍しいケンポナシがあることは、特筆すべき地である。