椎根の石屋根倉庫  対馬市厳原町椎根

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椎根の石屋根倉庫  対馬市厳原町椎根

「椎根」の集落は、厳原港とは島の反対側、西海岸にある。いろいろ行く道があるが、今回は、県道192号線により豆酘瀬に出て、島を一周する県道24号線に入り、西海岸を北上して椎根へ行った。
厳原から直接行くなら、町の中央通り国道382号線を厳原トンネル入口まで行き、左の県道44号線に入り、若田経由で小茂田に出、県道24号線を少し戻ると椎根に着く。

「椎根の石屋根倉庫」は、椎根川に架かった「石屋根橋」の両岸に5棟ほどまとまって見られる。2棟に長崎県の「まちづくり景観資産」の銘板が付いていた。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。

椎根の石屋根倉庫  県指定有形文化財・建造物

指定年月日 昭和52年1月11日  所在地 下県郡厳原町大字椎根字浦原689
所有者 桐谷熊善
石屋根倉庫は、この地方独特のもので・米・麦及び雑穀・衣類・什物と、それぞれ格納する部分が、内部で区画されている。床は高床式となっており、物品の貯蔵に適する。
長方形断面の主柱を平に立てるのは、この地方の特徴の一つで、見込12cmに対し見付46cm平均である。
屋根材が特徴のある大型厚石坂で、島内産の頁岩。石屋根とした理由としては、農民に瓦葺が認められなかった、食糧や貴重品を火災から護る、強風による倒壊を防止するなどが考えられる。主屋から著しく離して建てるのも防火上の配慮からである。
指定の石屋根倉庫は、大正15年完工ではあるが、他が次第に改造あるいは解体されていくなかで古制をよく遺し伝えたものとして貴重である。