和多都美神社社叢 対馬市豊玉町仁位
国道382号線により豊玉町の中心仁位まで行き、佐保方面への県道232号線へ左折して入る。豊玉小学校前に「和多都美大橋」があり、橋を渡って対岸の山際を進むと赤い大鳥居があるが、神社はまだだいぶん先である。
「和多都美神社」は、下って浦へ出たところ。正面の5つの鳥居のうち、2つは海中にある。神社は風景・史跡の項を参照。烏帽子岳展望台は、神社の先から車道が上がる。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明、及び対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによる説明は次のとおり。
和多都美神社社叢 県指定天然記念物
指定年月日 昭和51年2月24日 所在地 下県郡豊玉町大字仁位字和宮
所有者 和多都美神社
この社叢は、対馬上島と下島に囲まれた浅茅湾奥の波静かな入江に面して位置する。主木は、スタジイ・ウラジロガシの照葉樹のほか、アズキナシ・ケヤキ・ハリギリ・イロハモミジなどの落葉樹を若干まじえる。林下にはコバノカナワラビ・テイカカズラ・ビナンカズラ・ベニシダが繁茂する。林縁にはヤマボウシ・ハナイカダ・ウリノキが生え、大陸系のオオチョウジガマズミやケイリンギボウシも見出される。
社叢は全体として、対馬中部の低海抜丘陵地の原型をよく残しているばかりでなく、高地性の落葉樹や大陸系の植物をも生じていて貴重である。
61 和多都美神社社叢 ムクノキ 幹回り 3.5m 樹高 28m