初瀬の岩脈  壱岐市郷ノ浦町初山東触

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初瀬の岩脈  壱岐市郷ノ浦町初山東触

壱岐島の最南端の方となるので、郷ノ浦町の国道382号線沿いから岳ノ辻にいったん登り、若松経由で初瀬へ下っていくのが、案内標識が整備されてわかりやすい。
鏡岳神社の前に駐車場があり、左手の民家の前を通る坂道と越すと岩脈の海岸へ出る。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。

初瀬の岩脈  県指定天然記念物

指定年月日 昭和41年9月30日  所在地 壱岐郡郷ノ浦町初山東触字花川1586
所有者 西八幡神社
壱岐島は低い丘陵性の地形をもち、その地質は大部分が玄武岩類によって構成されている。南部の海岸地帯には、玄武岩に被覆される古期の火山岩類に属する安山岩や流紋岩が露出する。初瀬〜久喜間、および久喜〜印通寺間の海岸地帯に分布する流紋岩は、白〜灰白色を呈する黒雲母流紋岩であり、変質安山岩を被覆する。
初瀬の鏡岳神社の北側では、流紋岩が露出する断崖絶壁に、幅17〜18mの玄武岩の岩脈が貫入し、縁辺部には流紋岩の捕獲岩を取り込んでいる。真白な流紋岩中に、真黒な岩脈がほぼ垂直に貫入している状態は、玄武岩が割目噴出をして、地表に溶岩流として溢れ出る過程を説明することのできる貴重な地質学的資料である。