福石観音の五百羅漢  佐世保市福石町

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福石観音の五百羅漢  佐世保市福石町

国道35号線により佐世保市街へ入ると、JR佐世保駅前に着く手前の国道右方に赤い大鳥居と看板が見え、ここが福石観音清巖寺である。
伝承によれば大同年間(806年〜810年)の創建。安置されている本尊は像高約2mの十一面観音の木像。行基の作とされ、九州七観音の一つとされている。
毎年8月8日から11日まで福石観音千日祭が行われ、本尊の御開帳がある。

鐘楼から左手に石段を登って行くと、その途中と裏山を越し北側へ下った崖面に、弘法大師が羅漢像を安置したと伝えられる羅漢窟がある。平戸八景の一つに数えられていたが、現在は羅漢像の数は減り、首なしとなっているものが多い。
現地説明板は次のとおり。佐世保市指定史跡ではないようだ。

史跡 五百羅漢   五百羅漢とは

五百羅漢とは阿羅漢の略で釈尊最高の仏弟子で、仏教信仰からの施しを受けるに値する人という意味で、悟りを開いた仏弟子に対する尊称です。
伝説によれば行基を慕って訪ねてきた弘法大師(真言宗開祖)空海が大同元年(806年)に堂宇を建て裏山の北側の洞に五百羅漢を安置したと伝えられています。
その後天明8年(1786年)に平戸藩主松浦静山公により再建されましたが、縁起をかつぐ人々から持ち去られるなどしながらでも、200年以上もの間現存しています。
しかしながら現在ではその数も数十体となってしまい、佐世保市の歴史的遺産である羅漢の劣化防止と復興へ向けて取り組んで参りたいと思います。
福石観音清岩寺 開山千三百年(二千十年)記念
寄贈 福石ふるさと夏祭り実行委員会   平成19年8月