小ケ倉の奇岩の連なり セキ岩・オオ岩・ウマ岩・夫婦岩など

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小ケ倉の奇岩の連なり セキ岩・オオ岩・ウマ岩・夫婦岩など

小ケ倉バイパスをダイヤランドから小ケ倉交差点へ下る途中、右側、小ケ倉団地の背後の稜線に見える奇岩の連なりである。大久保山の南麓に当る。この団地の奥には団地造成中に発見された「小ケ倉の褶曲地層」(県指定天然記念物)があり、この岩の形成もその関係と思われる。展望の良い岩場だが、一般の人には危険な場所である。

この岩に行くには、小ヶ倉小学校へ下る旧道の車道を行き、中間地点くらいに浜崎工業の建物があり右手に車道が上り、すぐ奥に駐車広場がある。この道を少し歩くと左手に黄リボンをつけた山道入口があり、これを登るとすぐ岩に至る。

この岩を紹介した文献は、地学関係の本を調べてもほとんどない。私が知っているのは、地元の識者、中山太一氏稿 『「小ヶ倉」という地名の起こり』平成7年3月(小ヶ倉中学校区青少年育成協議会だより 第2号に掲載)がある。これによると次のとおり。

中の地蔵堂にしろ、八幡神社にしろ、セキ岩を御神体として、それを拝む位置に建てられたものである。…さて、先程、地図の上に線を引いたといったが、その線上には、セキ岩、オオ岩、ウマ岩、夫婦岩などの岩が一直線に並び、逆方向には、伊王島の一番高い所、陰ノ島の一番高い所も一直線に並ぶのである。そして、今はなくなったが陰ノ島の手前に、「ヒュー瀬」という瀬がこの線上にあったのである。
つまり、これらの岩は、春分・秋分の日に真西に沈む夕日を伊王島、陰ノ尾島の山頂に望む一大聖地だったのである。そして、その岩が一直線上に次々と並んでいるという所は他に例のない地形だと思われる。それでこの岩の連なりを古代人はコウガクラ(神が岩)と呼んだのである。それがいつの間にか訛ってコガクラとなり、何も知らない役人が、小ヶ倉、小鹿倉、古賀倉などと書き、「小ヶ倉」が定着して今日に至っているのだと考えられるのである。

地名の考察はさておき、具体的な岩の名が表われている。岩の名は西から順に言うと中山氏に確認している。