大山導水トンネルの内部  長崎市大山町大山川

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大山導水トンネルの内部  長崎市大山町大山川

大山導水トンネルは、前項を参照。 https://misakimichi.com/archives/1205
先日訪ねた時、全長421.78mのトンネルで出口が見えたので、本日(8月8日)、長靴・懐中電灯を用意し再び訪ねて、出口まで往復した。
内部は写真のとおり。入口を6m、出口を10mほどコンクリート固めしているが、中は岩盤の素掘りのままである。距離を50mごとペンキで表示している。コーモリの巣となっている。

出口は植林地内のかなり急斜面な沢の上に出た。出口地点の場所説明はむつかしい。小ヶ倉ダム側から行ってもたどりつけないだろうという話であった。
烏帽子岩へ出る林道のちょうど中間くらいに、大きく2回カーブするところがある。車道の右道脇に砂防堤が築かれている沢が前後に3つあり、多分、このどれかの沢の上流部ではないだろうか。

「長崎水道百年史」長崎市水道局1992年刊217頁の第2回拡張工事竣工概要による導水トンネルの説明は次のとおり。
工事期間が明記されてないが、1925年(大正14)11月工事に着手したようである。

第5章 大正時代の水道   第3節 第2回拡張事業
大山川導水工事
大山川は小ヶ倉村鹿尾川の支流で本水源地の流域に隣接する。集水面積約19万6,000坪(64万7,935㎡)、これを小ヶ倉貯水池に導き、貯水能力の増大を図る為、両渓谷間、山脈に隧道を開削して、本貯水池第一量水堰上流770間(1,400m)の地点の渓谷に放流導水する。
隧道は1,000分之1勾配、高6尺(1.82m)、幅5尺(1.52m)、全長232間(421.78m)、底部中央に幅15寸(0.5m)、深さ7.5寸(0.25m)、混凝土溝で隧道断面を考慮し毎秒最大40立方尺(1.11㎥)までを導水出来得る。