神ノ崎遺跡  北松浦郡小値賀町黒島郷

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神ノ崎遺跡  北松浦郡小値賀町黒島郷

黒島は小値賀港ターミナルのすぐ左方にある島。黒島大橋によって渡れるので海岸通りを左へ行く。大橋の先に黒島展望台・黒島園地へ行く右新道ができているが、そのまままっすぐ進む。
黒島公民館横に黒島郷若宮神社があり、この神社の社殿裏から波止場先の小値賀漁協造船所にかけての細長い岬が「神ノ島遺跡」の場所である。県指定史跡だが、何も案内や説明板がない。

松林の丘。足元は草ぼうほう。草つきの中を歩くと何度か石につまづき、これが遺跡の石らしいとわかる。造船所の前まで車道を行ったら、道路を広げたコンクリート崖面の一角に石棺を残して見えるようにしていた。
西海の古代を感じさせる岬の遺跡。小値賀港の近くであり史跡としてもう少し整備してよいのではないだろうか。

神ノ崎遺跡  県指定史跡

指定年月日 平成3年3月29日  所在地 北松浦郡小値賀町黒島郷字庭ノ畑2番1
所有者 小値賀町
遺跡は笛吹港に突き出た全長約60m、幅4m〜15mからなる小さな岬上に位置する。弥生時代中期から古墳時代後期にかけて約500年間継続して営まれた墓地で「板石積石墓」「地下式板石積石棺墓」などと呼ばれる、有明海周辺に分布の中心を持った特殊な形態の石棺36基からなる。
この遺跡のように、長期にわたって同じ形態の墳墓が営まれる例は県内外においても稀であるが、同時に五島列島の空白期であった5〜6世紀の墳墓が初めて明らかにされた点でも重要な意義を持っている。