天草市(旧本渡市)に残るアーチ石橋 (1)
天草市(旧本渡市)に残るアーチ石橋は、6橋である。(1)は、市ノ瀬橋、施無畏橋。(2)は、志安橋、蓮河橋。(3)は、楠浦の眼鏡橋、平尾橋。
本渡市街にある国指定重要文化財の石造桁橋「祇園橋」は、別項参照。
N氏HP「石橋・眼鏡橋・太鼓橋・石造アーチ橋 熊本県の石橋」によるデータは次のとおり。
写真 1 №172 市 ノ 瀬 橋 2004.01.03
天草市下河内下向
港町交差点から県道24号線で400m西進、県道44号線へ。3.3km先左手に一の瀬変電所があります。
その先から左に分岐した旧道を約300m進むとこの橋が架かっています。
この石橋は太鼓型めがね橋で、橋長22.2m、橋幅4.6mある。明治15年4月最初の橋が架けられたが明治19年7月洪水により倒壊、その後の再建年代は不詳。地元長老の話では富岡線の県道とともに完成したということであり、明治23〜4年頃と思われる。石碑の表には何も刻まれていないが裏には世話人たる佐藤信邦外、石工、大工等の氏名が刻まれている。
本渡市教育委員会
写真 2 №173 施無畏(せむい)橋 2004.01.03
天草市本渡町
県指定重要文化財(平成18年5月)
町山口川
架設:明治15年(1882) 橋長:22m 橋幅:3m
港町交差点から西に左折し、約3km進むと、左手に案内標識があります。
染岳登山口にある無畏庵の参道として架けられたこの石橋は、最初明治4年(1871)に完成したがそのご崩壊し明治15年(1882)9月に再建された。楠浦の眼鏡橋とほぼ同型で橋長22m、幅3m、石材は下浦石である。庵の入口にある記念碑には、戸長、出納方、常詰、世話人、石工、寄進者の名が刻んである。
天草市教育委員会