今山神社社叢 松浦市福島町里免
福島大橋を渡り福島町の中心へ出て、福島郵便局角から島内の高台を行く中央線道路へ入る。大山展望台入口を過ぎ、しばらく行くと「今山神社」入口の案内標識があり右折して神社へ行く。県道103号線により里集落の福寿寺の方からも行かれるが、道がわかりにくい。
今山神社は、町の氏神で社格は村社であった。創立年は不詳であるが1663年に再建されているのでそれより数十年古いことは確実である。
神域の社叢は、県指定天然記念物として保護され、立入禁止。鳥居前広場道路沿いに、町指定天然記念物「今山山桜」という幹囲1.73mのサクラもあった。
福島町「福島町郷土誌」昭和55年刊413頁「福島町文化財」による説明は次のとおり。
今山神社社叢(天然記念物)
長崎県指定文化財 昭和54年4月27日指定
里免字神の前にあり、社叢はスダジイを主とした自然林で、大きいのは目通り幹囲3.35m、高さ25mばかり。外にアラガシ・モチノキ・ナナメノキ・イヌグス・ヤブツバキ・モッコク・カゴノキ、低木ではクチナシ・イヌガシ・トベラ・ハクサンボク・タイミンタチバナ・カクレミノなど。林床には珍しいダイリンアオイをはじめ、イチヤクソウが多く、ギンリョウも発生する。貴重植物の宝庫である。