吹上浜と吹上浜海浜公園 南さつま市加世田高橋
ウィキペディアフリー百科事典による説明は、次のとおり。
吹 上 浜
吹上浜(ふきあげはま)は、鹿児島県西部のいちき串木野市・日置市・南さつま市にかけての砂丘海岸。日本三大砂丘の一つとされているほか、日本の渚百選にも選定されている。薩摩半島西岸に位置し東シナ海に面し、長さ約47kmの砂丘は日本一の長さ。吹上浜一帯は、1953年に県立自然公園に指定された。南部に吹上浜海浜公園があり、1987年からほぼ毎年「吹上浜砂の祭典」が開催されている。
地形・地質
北部の砂浜は狭く海岸付近までシラス台地の崖が迫っているが、南部は広大な砂丘となっている。内陸部には砂丘によって海から切り離された薩摩湖や正円池などの海跡湖がある。南部の万之瀬川河口周辺には干潟が広がっている。
吹上浜が長大な砂浜となったのは、薩摩半島北部に浸食されやすいシラスが大量に分布しているためである。北部及び中部では海岸の浸食が進み、南部では堆積が進むことで長い弓形の海岸線が維持されている。南部の砂丘は縄文海進の時代に形成された旧期砂丘と、弥生時代以降に旧期砂丘上に被さるようにして形成された新期砂丘に分けられる。新期砂丘形成には新田開発による流出土砂が関与していると考えられている[1]。
吹上浜海浜公園
所在地 鹿児島県南さつま市加世田高橋
分 類 都市公園(広域公園)
面 積 71.4ha(計画109.9ha)
開 園 1986年(昭和61年)4月17日
運営者 鹿児島県(指定管理者:公益財団法人鹿児島県地域振興公社[1])
設備・遊具 バンガロー レンタサイクル 幼児遊具 プール
駐車場 約1600台
吹上浜海浜公園(ふきあげはまかいひんこうえん)は鹿児島県南さつま市加世田高橋にある鹿児島県立の都市公園(広域公園)である[2]。指定管理者制度に基づき鹿児島県地域振興公社が管理・運営している海浜公園である。
吹上浜の南部に位置し、近辺の加世田ドームで吹上浜砂の祭典が行われる。
概要
万之瀬川河口の南側にスポーツ公園、お祭り広場、プール、キャンプ場などがあり、河口の北側には野鳥観察施設、フィールドアスレチック場、南薩少年自然の家などがある。南北の地区は吹上浜サンセットブリッジで結ばれている。この橋は全長405メートル、幅6メートルの歩行者・自転車専用斜張橋であり、1993年(平成5年)7月に完成した。
公園はサイクリングロード鹿児島県道加世田日吉自転車道線(吹上浜砂丘自転車道)の途中にあたる。公園内にも短距離のサイクリングコースがあり、レンタサイクルを利用することができる。