長崎の幕末・明治期古写真考 写真の開祖上野彦馬 135P 立山立親館
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。
産業能率短期大学出版部「写真の開祖 上野彦馬」 135P
243 — 立山立親館 明治30年(1897)頃撮影。
■ 確認結果
「写真の開祖 上野彦馬」は、立山「立親館」と解説しているが、長崎県会議事院兼迎賓館だった「交親館」が正しい。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』による長崎県立長崎図書館の沿革は、次のとおり。現在の県立図書館建物は、1960年(昭和35年)建築。1968年(同43年)増築。
明治
1894年(明治27年) – 安中半三郎、香月薫平らによって長崎文庫が設立。
1909年(明治42年) – 小学校教員学力補充のため、長崎県回覧文庫を設立。
1912年(明治45年)6月1日 – 回覧文庫を基に、県立長崎図書館を創立。
・場所 – 長崎市新橋町(現:諏訪町)の県有家屋
・蔵書 – 2,400冊
・初年度利用者 – ひと月平均239名
大正
1915年(大正4年)8月10日 – 永山時英が初代専任館長に就任。
・11月25日 – 長崎市上西山町(現在地)に移転し、開館。
御大典(大正天皇即位)記念として、諏訪公園の交親館(県会議事院兼外賓接待所)を改修。書庫を増築。長崎文庫図書が寄贈される。
・11月28日 – 落成式を挙行。