中山の舞台  香川県小豆郡小豆島町

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

中山の舞台  香川県小豆郡小豆島町

国指定文化財等データベースによる解説は、次のとおり。

名称: 中山の舞台
ふりがな: なかやまのぶたい
員数: 1棟
種別: 民俗芸能、娯楽、遊戯に用いられるもの
指定番号: 00178
指定年月日: 1987.03.03(昭和62.03.03)
指定基準1: (八)民俗芸能、娯楽、遊戯に用いられるもの 例えば、衣装、道具、楽器、面人形、玩(がん)具、舞台等
所在都道府県: 香川県
所在地: 小豆郡小豆島町大字中山字杉尾1487番地のうち実測744㎡
所有者名: 土地:亀山八幡宮
建物:中山自治会
解説文:
小豆島町中山の氏神である春日神社の境内にあるこの舞台は、江戸時代後期の建立と考えられている。皿回し式回り舞台のほか、ぶどう棚、太夫座、せり、花道、二重台等の舞台機構を備えており、客席は階段状をなした平座と一棟の定桟敷からなる。
(詳細解説)
小豆島町中山の氏神である春日神社の境内にあるこの舞台は、神社の本殿と相対する位置に北面して建つ。間口12.24㍍、奥行10.15㍍の寄棟造りの茅葺で、庇は本瓦葺となっている。江戸時代後期の建立と考えられており、文政6(1832)年の雨乞芝居上演の墨書や、嘉永6、7(1853、1854)年の墨書がある。
皿回し式回り舞台(木車付き)で、ぶどう棚、太夫座、せり、花道、二重台等の舞台機構を備えており、客席はゆるやかな階段状をなした平座(露天の桟敷)と一棟の定桟敷からなる。
また、この地域には、江戸時代以来の「ところ芝居」(地芝居)が伝承され、小衣裳・かつら・大道具・小道具・根本(天保・嘉永・慶応)・浄瑠璃本(宝暦・文化)類といった江戸時代以来の関係資料も多数保存されている。
この舞台は、農村における歌舞伎舞台の典型的なものの例として重要なものである。