長崎の古写真考 目録番号:3814 立山からの長崎港と町並み(2) ほか (再掲)

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 長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:3814 立山からの長崎港と町並み(2)ほか (再掲)

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

目録番号:3814 立山からの長崎港と町並み(2)

目録番号:5108 長崎福済寺上からの長崎港(1)
〔画像解説〕
明治中期の長崎港を立山の中腹から望んでいる。右手に台場、海岸線の蔵屋敷や出島、県庁舎、大村屋敷などが写されている。海上には多くの船舶が停泊し長崎港の殷賑を伝えているが、画質が悪くいずれも不鮮明である。

■ 確認結果

目録番号:3814「立山からの長崎港と町並み(2)」と、次の目録番号:5108「長崎福済寺上からの長崎港(1)」は、同じ写真である。〔撮影者:上野彦馬〕であろう。
馬場章氏編「上野彦馬歴史写真集成」渡辺出版2006年刊83頁に、「79.墓地越しの長崎港眺望」として掲載されている。同解説は次のとおり。

79.墓地越しの長崎港眺望
上野彦馬は周りを囲む山々から長崎湾を俯瞰した写真を数多く撮影している。No.79の写真は墓地越しにとらえたものである。台紙裏に「Nagasaki」「10.8.99」の書込みがあり、明治32年(1899)の撮影と思われる。着色写真。
撮影者 上野彦馬  撮影・流通年 明治32年(1899)  所蔵者 学校法人産業能率大学

撮影場所は次の記事を参照。 https://misakimichi.com/archives/1854