長崎外の古写真考 目録番号: 298 湯本茶屋付近の箱根旧街道(1) ほか

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号: 298 湯本茶屋付近の箱根旧街道(1) ほか

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号: 298 湯本茶屋付近の箱根旧街道(1)
〔画像解説〕
湯本茶屋をやや下ったところから見た箱根旧街道の石畳の様子である。当時の写真は重いガラス板と電話ボックスのような暗室を数人の人夫で担いで行く必要があったので、茶店で休憩の際に撮影されたものが多い。

目録番号: 631 湯本茶屋付近の箱根旧街道(2)
〔画像解説〕
湯本茶屋をやや下ったところから見た箱根旧街道の石畳の様子である。遠くの山は双子山である。現在、写真の松は残っていない。電柱が見え、湯本の電化された明治25年以降と判断される。

目録番号:2111 箱根旧街道畑宿付近(1)
〔画像解説〕
湯本茶屋付近からの双子山と箱根旧街道の眺望。明治6年(1873)に敷設された東京・長崎間の電信線が見えず、それ以前の撮影であろう。石畳は文久年間(1861-64)に大改修されたもの。ここは休憩場所であったらしく、職人風の男二人が休憩している姿が見える。この写真と似た構図のものは極めて多い。

目録番号:4742 箱根旧街道畑宿付近(2)
〔画像解説〕
湯本茶屋付近からの双子山と箱根旧街道の眺望。明治6年(1873)に敷設された東京・長崎間の電信線が見え、それ以降の撮影と分る。丸石の石畳は文久年間(1861-64)に大改修されたもの。ここは休憩場所で、やせ馬を背負った男と職人風の男の休憩姿が見える。この写真と似た構図のものは大変多い。

目録番号:4259 箱根畑       (掲載略)

目録番号:4414 湯本からのニ子山  (掲載略)

■ 確認結果

1枚目の目録番号: 298「湯本茶屋付近の箱根旧街道(1)」は、撮影年代が違うが、3枚目の目録番号:2111「箱根旧街道畑宿付近(1)」と構図が似る。
2枚目の目録番号: 631「湯本茶屋付近の箱根旧街道(2)」と、4枚目の目録番号:4742「箱根旧街道畑宿付近(2)」は、同じ写真と思われる。

ここには掲載を略したが、目録番号:4259「箱根畑」、目録番号:4414「湯本からのニ子山」の作品もあるので次を参照。 https://misakimichi.com/archives/2527
いずれも、タイトル、撮影者、撮影場所、画像解説の調整が必要。