長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:3945 箱根宿か
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号:3945 箱根宿か
〔画像解説〕
山の形や川の流れ、建物等から判断して、箱根で該当するところはないように思われる。博捜すれば、あるいは、どこか当てはまる場所があるかも知れないが、今現在不明である。
目録番号: 293 大山
〔画像解説〕
英語で「大山の景色」と記入されているが、丹沢山系の雨降山大山寺の近くの登山口のひとつ。この寺は修験の道場で、参拝者が多く、山麓には門前町が発達し、宿坊が立ち並んでいた。
■ 確認結果
目録番号:3945「箱根宿か」は、次と同じ写真である。目録番号: 293「大山」の画像解説が正しかったら、「丹沢山系の雨降山大山寺の近くの登山口のひとつ」となるだろう。神奈川県伊勢原市大山か。大山ケーブルカーの登山口、追分あたりの旅館と思われる。この川は大山鈴川。
現在の写真は、伊勢原市観光協会HPから。同説明は次のとおり。
大山阿夫利神社下社
創建は紀元前97年崇神天皇の頃と伝えられ、大山神(おおやまずみのかみ)、雷神(いかづちのかみ)、高おかみを祭神とし、海人たちの守り神、鳥石楠船神(とりいわくすぶねのかみ)を合祀しています。本殿は山頂にあり、中腹に下社があります。