妙相寺奥の桁石橋と紅葉状況 長崎市本河内4丁目
本河内高部水源池の奥、瑠璃光山妙相寺へ11月15日夕方立ち寄る。不動の滝前の石橋撮影のためと紅葉状況を見る。モミジの紅葉にはまだ早い。
石橋は単径間桁橋。板石を斜めにカットしたものが中央にある。流された欄干の一部が近くに残されていた。滝の上は大きな砂防堤がそそり立ち、水を雨樋で引いていた。
岩永弘氏著「歴史散歩 長崎東南の史跡」2006春刊の25〜26頁による説明は次のとおり。
(8)不動の滝辺り
此の地までは80程の石段ですが、道も良いので老若労せずして来れます。小川沿いの石段を上り詰めた不動の滝一帯は霊域となり、数々の奉祀石仏が据えられています。手前左上方に戸隠権現続いて岩戸大明神、秋葉大権現、長崎西国十七、十八霊場等のお堂があります。
反った小型の石橋には欄干柱穴が残り、欄干は昔、豪雨で流されてしまったのでしょう。記録では亀井戸天満宮に擬し、精緻を極めたと記されています。5mほどの高さの滝も今では水量僅かのため、滝としての面影はありません。…
(註) 記録とは「長崎市史 地誌編」妙相寺の項。720頁は次のとおり。
天満天神祠 秋葉大権現祠の下手にある一石祠 高六尺、入貮尺貮寸、幅貮尺五寸五分 で享保二十酉年卯月吉祥日と刻してある。現時神體は妙相寺内不動堂に合祀してある。祠前の石橋と石階とは東京亀井戸天神に擬し精緻を極めたものであったけれども今は荒廃して居る。