田原の六地蔵石幢 諌早市小長井町田原
国道207号線により諫早市役所小長井支所手前の小長井交差点まで行く。ここから左折し山茶花高原へ向けて県道195号線を上って行くと、大きな田原溜池に出る。
池沿いの集落中ほどに田原口バス停があり、隣りに「田原の六地蔵石幢」がある。
現地説明板は次のとおり。
諌早市指定文化財(有形民俗文化財) 田原の六地蔵石幢
昭和54年9月26日指定
地蔵菩薩は、釈迦入滅後、弥勒仏が出世するまでの無仏期に、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)の衆生を救済する菩薩とされ、末法思想の流布とともに広く信仰されるようになりました。六道に赴く地蔵の姿が六つに変化していることから「六地蔵」と呼ばれています。
六地蔵が造られた時期は、本市では天文期(1532〜54年)のものが多く、小野の六地蔵石幢群(小野町・赤崎町、県指定)、天祐寺の六地蔵石幢(西小路町、市指定)、関の辻の六地蔵石幢(下大渡町、市指定)などがあります。
田原の六地蔵は、笠頂部の宝珠部分が欠損していますが、ほぼ完形です。正面には、月輪の中に「阿弥陀如来」を示す梵字と、左記の銘が刻まれています。
逆修 □□ 天文十七年戌申 十月十三日
平成20年3月 諌早市教育委員会