壱岐安国寺跡 壱岐市芦辺町深江栄触
安国寺は、芦辺町の南にあり芦辺港から県道23号線により行く。印通寺港からなら原の辻遺跡を通り、同県道により行く。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。
壱岐安国寺跡 県指定史跡
指定年月日 昭和49年4月9日 所在地 壱岐郡芦辺町深江栄触546
所有者 安国寺
足利尊氏・直義兄弟は夢窓疎石の勧めによって、平和を祈願し、元弘以来の戦死者の菩提をとむらうため、暦応元年(1338)頃から約10ヵ年にわたり、全国六十六国二島にそれぞれ一寺一塔をつくった。そして貞和元年(1345)に光厳上皇の院宣によって、寺を安国、塔を利生と称した。
壱岐安国寺はこの時創建されたものではなく、既存の海印寺を安国寺にあてたもので、そのため壱岐安国海印寺と呼ばれている。安国寺の開山は無隠元晦で、京都南禅寺から観応元年(1350)以後に来島して開いた。以来火災にあうこともなく、高麗版大般若経などを蔵して今日にいたっている。一利生塔は今日伝わっていない。