西山(水道)堰堤 長崎市西山
長崎市街からなら国道34号線諏訪神社前馬町交差点から長崎バイパスに入る県道235号線により行く。西山トンネルにかかるバイパス分岐手前に木場入口交差点があり、右折して木場方面へ向かうと、すぐ西山(水道)堰堤上に着く。
新ダムの堰堤下は河川公園として整備され、前ダムの放水口石門や中島川の石橋「高麗橋」が移築復元されている。
土木学会編「日本の近代土木遺産(現存する重要な土木構造物2000選)」の中より、九州での河川、道路を主とする公共的な土木施設を紹介した社団法人九州建設弘済会HP「土木遺産 in九州」長崎県の中の説明は次のとおり。
西山(水道)堰堤 長崎県長崎市西山 〔堰 堤〕
明治30年代の水道ダム。頂部に2本の線+デンティル。新西山ダムの湖中に保存。
所在地・完成年等
●所在地:長崎県長崎市
●完成年:1904年(明治34年)完成→1993年(平成5年)新西山ダムとなる。
●設計者:吉村長策
●施工者:不明
●管理者:長崎市水道局
●文化財指定等:
施設の形式・諸元
●高さ:18.15m
●延長:139.39m
●形式:粗石コンクリート(コンクリートブロック張り)重力式ダム
遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
明治34年に完成した西山堰堤は、長く長崎市民の水がめとしてその役割を担ってきましたが、昭和58年の長崎大水害の際に、市の中心部を流れる中島川が氾濫したため、堰堤の約60m下流に、治水機能を備えた新しいダムを建設することになりました。
その際、西山堰堤は、長崎の価値ある土木遺産として保存されることになり、現在、新しいダムの貯水池内に古いダムが保存されるという珍しい景観が創りだされることになりました。
新たに建設された新西山ダムは、旧ダムの造形を継承するとともに長崎らしいデザインとなっています。ダムの天端にはグラバー邸に用いられている格子模様の洋風高欄が採用され、また、ガス灯風の照明、通廊入り口扉にはステンドグラスが使われる等と、長崎の異国情緒たっぷりのデザインとなっています。
交通アクセス 長崎バイパスの交差道路を経由して約1分